2013年08月16日

国産材アコギ教室 Aトップ・バック・ネック

製材したトップとバックを接いで(はいで)ボディ形状に切り抜きました。
百年杉というトップにはXブレイスを接着しました。トップはかなり厚めにしています。
バックのミズメザクラは赤身の柾だけを使いたかったので4枚接ぎとなりました。

▼トップのブレイシングは木曽ヒノキの建具材です。
craftm_OS2_tpx.jpg


▼ネック材料は、この中から選択あるいは組み合わせます。大台山系のヒノキです。
  これも赤身の柾、前の2本はどんな所で育ったのか極めて年輪が細かいです。
  木目もさることながら、いい香りがします。
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2013年08月07日

クラギコース @ロゼッタ作り

さあ、2作目の製作が始まりました。

まず、前回紹介したスプルース材を荒材のまま接ぎ面だけを鉋がけして、接ぎました。そしてドラムサンダーで裏表ともサンディングして目違いを払っておきます。

今回ロゼッタ(口輪飾り)はすべて手作りします。下の写真は既に製作済みの私のギターのものですが、これをもとに生徒さんが若干アレンジされます。
rs_cmp.jpg


まず地板となる、グラナディラ(アフリカブラックウッド)を製材します。
バンドソーで真っ二つに割りました。そのあと軽くサンディングして厚み3mm強、これにプリンターで出力したロゼッタのパターンを糊付けして円形に切り取ります(後述)。
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寄木にする材を選択して製材します。赤:サッチーネ、橙:ブトゥムジュ、黄:アマレロ。
そして、 赤と橙 、赤と黄 というふうに接着します。
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接着したもの2本をテープで貼り合わせて、スライドマルノコで厚さ3.5mmにスライスしていきます。角度は45°。
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スライスしたものを2枚一組として接着します。そのあと、中心部分を7mm幅ぐらいに切りとります。これが寄木の「金太郎飴」となります。
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グラナディラの地板にロゼッタパターンを貼り付けて外周をバンドソーでカットして、2分の角ノミ(6.4mm角)で通し穴をあけます。そのあと、糸鋸で内周をカットして輪っかにします。この段階では輪っかは仕上がり寸法より大き目にしておきます。その輪っかを、表面板に溝を彫って埋め込みます。
輪っかの接着が固まってから、寄木の金太郎飴を正確に6.4mm角にサンディングして、輪っかの穴に木槌で叩き込んで接着します。
ダボ切りノコで金太郎飴の余剰をカットします。この方法により、木の木目面(木口ではなく)が目に見えることになります。
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きょうはここまで。このあと、輪っかの内・外周を仕上がり寸法にルーティングして、さらにその外側/内側に細い木のラインを埋めていきます。

きれいな黒地に私も経験ないような鮮やかでシャープな寄木、どんなロゼッタになるのか楽しみです。






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2013年08月04日

クラギコース 第2作開始

昨日紹介した杉のギターに続いて、Oさんが今度は松のギターに取り組まれます。

まずは表面板の材料選択です。作りたい楽器のイメージに照らし合わせて、工房にある中でも堅さがトップクラスのヨーロピアンスプルース(製材後約10年)を選ばれました。きょうはこれをさっそく接ぎました。

今回は口輪も手作りするので、これの材料準備も行ないました。口輪のデザインは私のギターと同じにされます。グラナディラ、サッチーネ、アマレロ、プトゥムジュといった木で寄木象嵌します。

ということでいま工房では、国産材のアコギ、松のクラギ、そして私が注文対応を開始したクラシックギター(2台)の4台が並行して進行しています。あ、それと木工コースの裁縫箱作りもありました。

blog更新も忙しくなりそうです。



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2013年08月03日

クラギ教室 完成!!

ほぼ一年かけて完成しました。これまでの経過は過去の記事をご参照ください。

▼トップはウエスタンレッドシーダー(通称米杉、日本的にはネズコ)、サイド・バックはインドローズ、ギルバートブリッジはジリコテ、全体に赤ないしピンクをフューチャーしています。全面セラックニスのフレンチポリッシング(タンポ摺り)仕上げ。
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▼指板面は半径20インチの円弧にしているので私でもセーハしやすいです。バインディングはサッチーネ(ブラッドウッド)、パーフリングは濃いピンクと白、それにシングルヘリンボーン。
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▼7フレットには指板面にも白蝶貝のポジションマーク。フレットワイヤーはブラス(しんちゅう)で、金ピカなんですが、私の腕ではうまく色表現できません。
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▼一応オリジナルのヘッドなんですけど・・・。ヘッドプレートはジリコテ。ペグは 独逸のシャーラースイスのシャートラー。
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▼インドローズの裏板。いい柾目なので塗り甲斐がありました。
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▼ヒールキャップはジリコテにサッチーネを象嵌。ネックはセドロです。
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▼ボディのプランティージャは、 J.L.Romanillos
craftm_ONa.JPG

試奏の感想は ↓
http://naracraftm.seesaa.net/article/370532572.html

ということで、Oさん一年間お疲れさまでした。私も杉のギターは初めてだったのでワクワクしながら作りました。結果は、客観的にまた純技術的に評価して、自分で云うのもなんですが☆が4つ半でしょうか。(あとの☆半分は気の遠くなるようなところにあります)


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2013年08月01日

木工コース 裁縫箱の組立て@

このblogで紹介した見事なウクレレを作られたNMさんが、こんどは小物製作に取り組まれています。

5月に八尾で開催した木工とギターの展示会にお越しになった時に、一目で気に入ったという裁縫箱を是非作りたいとのことでした。
その裁縫箱は木工仲間の岡本貴稔氏(想作屋(法隆寺の近く))のオリジナルなので、少なからずためらいましたが個人で作って楽しむだけなので許してくれると判断しました。
実は、うちのカミさんはその裁縫箱の第一号ユーザーで、家に現物があります。なのでちょうど塩梅がよかったこともあります。


<下の写真>
左がカミさんの裁縫箱(岡本氏の作品)。全くガタがないのに軽〜く開閉できる抽斗(ひきだし)、上面には針山と糸巻きのホルダーが付いています。とび出た側板の斜めカットが印象的ですね。「筆返し」を想起させつつ針山への指アクセスの便宜を図るという、「用の美」です。大きさは幅約15cm。材はタモ。柿渋にベンガラを溶いて塗っています。
さてこれをご覧になって「欲しいっ!」と思われた方は、くれぐれも私ではなく彼にご注文願います。あるいは私が連絡いたします。

右の2つがNMさんの作品です。材はミズナラにしました。右端はまだ抽斗が組みあがってません。針山の意匠はこれからの作業になります。抽斗のツマミ(引き手)はNMさんのオリジナルで、チューリップをアレンジしたものになります。その部品が名刺入れの中に入っています。お楽しみに。

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▼「顔はダメよ」といわれたので。 
プロクソンのミニフライス盤で抽斗のダボ穴を加工中です。
ウクレレのときもそうでしたが、機械も手道具も接着も、ほとんど問題なくこなされます。

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2013年07月29日

アコギコース A製材

このギターはすべて日本国内で育った樹木を使用するのですが、ギター用材としてはあまり販売されてません。工房に無いものは、家具用とか工芸用の材料を探してきて自前で製材します。

▼ギターのサイド板にするミズメザクラを薄くスライスしています。堅くて15cm以上もあるので、このバンドソー(DELTA 28-241)では仕様範囲外となる幅広のブレードを使いました。怖いくらいに切れ進みますが、真似しないでください。ミズメザクラですが、鉋ががりが極めて美しくこの上なく上品な木で、好きな木のベスト3に入ります。サクラという名前は商売用の呼び方で、実は樺の仲間です。
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 ↑ 生徒さん(OSさん)が見つめています

▼左がバック板にするミズメザクラ、右がトップにする杉 いずれも赤身の柾だけをはぎました。
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基本的な材料はこれでいきましょうということになったので、次回から外型枠(アウトサイドモールド)の製作にはいります。



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2013年07月21日

クラギ教室 ブリッジ接着

表面板だけは塗装を仕上げて、ブリッジを接着しました。
ブリッジはギルバート型で生徒さんの作品です。材は厳選を重ねたジリコテ。最終重量はサドル無しで27グラムでした。
ジリコテの風合いを活かすため、セラックニスを何度か刷毛塗りしたあと油研ぎしてオスモを摺り込みました。

さて、いよいよ接着です。
ブリッジを作ってから今日までの期間が長かったので、もういちどブリッジ裏面と表面板との曲面合わせをチェックして(結果OKでした)から行ないました。
ナット、サドルもおおむね出来ていいるので次回は音がだ出せます。

▼拡大すると、ダブルホールの弦穴が「左右対称」になっているのがわかると思います
craftm_ON_bg.JPG




posted by maru at 18:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 指板・ブリッジ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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