2012年08月15日

ソレラと外型枠の製作

工法はおおむね伝統的なスペイン方式に則ります。

craftm_mc_sr.JPGまずは、ソレラと呼ばれるギターの製作台と、その上にのせる外型枠を作ります。

ソレラのブリッジの位置を中心に3〜4mmほど球面状に抉り(えぐり)ます。使う道具は、四方反り鉋、反り鉋、スクレーパ、サンダー。この凹面の上で力木を貼ることによってギターの表面板をドーム状に膨らませることができます。
ソレラ上部のネック/指板と接する部分は、上端にいくほど下がるようにスロープにしています。これはネックの仕込み角度をつけるためです。今回は先端で3mmとしましたが、適当な薄板を挟むことによって角度の調整は可能です。
ソレラには24mm厚のシナのランバーコア材を使いました。広い板にしては狂いが少なく、加工もしやすい材料です。ギターに接する面にはキズや汚れを防止するために厚めに塗装しています。

外型枠は30mm厚のシナランバーコアを2枚重ねで作っています。バンドソーでアウトラインをカットしてスピンドルサンダーで仕上げました。ソレラにはM10のボルトで固定します。ランバーコアを2枚重ねして加工するとき、またソレラに位置決めしてこれと一緒に穴をあけるときに役立つのが「両面テープ」です。

ソレラも外型枠も生徒さんの作品です。ボディのテンプレートはご希望でホセ・ロマニリョス。

右に見えているのは、今回の表面板です。これについては次回・・・・




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2012年09月10日

ベンディングマシンの製作

LMI社のヒートブランケットを熱源としたベンディングマシンを作ります。
モールド(ボディの型及び上からの押え)にはいつものように30mm厚のシナランバーコア材を使用します。

<主な仕様>
1.LMI社の温度コントローラを収納できる
2.モールドのみを新作するだけで型変更に容易に対応できる
   その際、ジャンボアコギからソプラノウクレレまでOKとする(生徒さんの要望)

 
▼CG  左:クラシックギター  右:ソプラノウクレレ
        (バネ張力によるクランパーは図示していません)
Gt_Uke_20120910_m.jpg



▼上のCGの元図面    左:陰線処理  右:そのまま正味の図
Gt_Uke_20120910_mm.jpg


☆このマシン、生徒さんでも十分作れるのですが事情により私が作ってさしあげることになりました。




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2012年10月04日

ベンディングマシンの製作(完成)

前々回の記事で図面や仕様を紹介したベンディングマシンがほぼ完成しました。

▼濃色の材はブラックウォールナットあとは主にシナランバー材
 汚れ防止のためニスを塗りました
craftm_bm201210.jpg


▼クラシックギター用のセッティングになっていますが、
 アコギやウクレレ用にも対応します
craftm_bm201210cu.jpg



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2015年02月14日

ウクレレ製作教室(1)

ここのblogの更新、ほんとに久しぶりです。いま、スペイン式で2台のウクレレを作っています。写真は、生徒さん所有のベンディングマシンで(製作者は私ですが)、ウクレレのサイド板を曲げているところです。サイド・バック材は、あの「アフリカブラックウッド」です。オーボエやクラリネットの材料ですね。非常に硬い木ですが、厚みと加熱温度を吟味したのできれいに曲がりました。今回使用する材料は全部生徒さんの持ち込みです。なお、このベンディングマシンはモールドを交換すればギター材もOKです。温度調節器内蔵でブラックウォールナット材も使ったゴージャスなマシンです。
P2141424.jpg

▼曲げたあとは、型枠に固定しておきます。テナーウクレレ用です。これと同時進行するコンサートタイプのウクレレの外型枠とネックもいっしょに撮影しました。ネックはご覧のようにスペイン式の仕込みになります。しかもクサビで固定する方式です。
P2141431.jpg

▼これはペオネス(表面板とサイド版を接着するための小片)を作っているところ。4本を一挙に切り出しています。モデルは生徒さんです。
P1180865.jpg

▼こちらはサイド板と裏板を接着するためのライニングを作っているところ。わかりにくいですが生徒さん持参のプロクソンのテーブルソーを使っています。このテーブルソーの定盤には2本の溝が掘られているので、それを利用して横切り専用の治具を作りました。それをさっそく使っています。寸分のガタもなくスライドして、直角に切れるように製作したので、指板のフレット溝切りにも対応できます。
P1180860.jpg


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