2015年11月29日

ウクレレ製作教室(4)完成

花梨バール(瘤材)のブリッジを接着して、カーボン製のナット(ゼロフレット有り仕様なので役目は弦のガイドですが)と牛骨のサドルを作って、糸巻きをつけて、完成しました。

▼ストローク時のガード用にスポルテッド(黴が浸透している)の栃板を貼りました。ハイポジのフレットが途中からなのはストローク時の爪をいたわるためです。なお、フレットは真鍮製です。金色に見えるかな?
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▼ドレッドノート型のボディ。
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▼トップは一枚板ののジャーマンスプルースで、高音側に木目が詰んでいるほうをもってきています。ブリッジはカリンの瘤(こぶ)材。トップのみシェラックニス仕上げ、あとはニトロセルロースラッカー。
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▼ネックはホンマホ。ヒールキャップはスネークウッド。裏板のセンター飾りはチューリップウッド。そしてバインディングは屋久杉。
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▼ゼロフレット有りの仕様。弦はソリッドカーボンで作ったガイドで導かれます。
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▼指板の周囲はカーリーコアでバインディングされています。
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▼サイドバックはアフリカブラックウッド(グラナディーラ)、指板とヘッドプレートも同材です。
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▼ペグはGotoh製のアコギ用を使用。
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さて音ですが、経年と弾きこみによって徐々に鳴ってくるようにとの製作意図がありましたが、弦を張るや否や華々しく鳴ります。ただこの豪華仕様にふさわしい味わい乃至は気品からは決して逸脱していないようで生徒さんも自分も安堵しています。



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2015年11月06日

ウクレレ製作教室(3)塗装

塗装工程です。生徒さんの希望は以下のとおりです、
1.トップはシェラックニスのフレンチポリッシング。ドイツ松の白さを際立たせるために、最高度に脱蝋・脱色したものを使用。
2.トップ以外はニトロセルロースラッカーのスプレー吹き。グロスではなく、マット仕上げ。
なおラッカーの場合、サンディングシーラーとラッカー用のプライマーコートを行った後、上塗りをしました、
以下の写真、ほぼ塗装は完了して乾燥中の状態です。

▼ボディのバインディングは屋久杉、フレットボードのバインディングはハワイアンコア
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▼フレットワイヤーはブラス(真鍮)です。
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▼サイドバック材はアフリカブラックウッド(グラナディーラ)、ヒールキャップはスネークウッド。PB060337.jpg
▼スロッテッドヘッドのプレートもグラナディーラ
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▼後日紹介しますが、このボディにカリン瘤(こぶ)材の駒がつきます。テナーウクレレです。
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2015年06月14日

ウクレレ製作教室(2)

一見、スパニッシュギターのようですがテナーのウクレレです。ギターと同じようにペオネスという小さな駒(マホガニー材)で表面板と横板と連結してもらいました。
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▼こちら裏板には横バーを接着しました。センターの「はぎどめ」がとても美しいのでクローズアップしました。材は栃(トチ)の木です。シェラックニスをかけています。
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▼全体像です。
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2015年05月27日

ウクレレ製作教室(2)

この写真、スペイン式ギターのようですが、ウクレレです。テナーウクレレ。
外型枠に入れてネックに側板を入れてクサビで固定しています。5本の扇形力木の上面には生徒さんがカーボン繊維をエポキシで接着しました。トップはドイツ松、サイドとバックはアフリカブラックウッド(グラナディーラ)、棹はホンデュラス産マホガニーというゴージャス版です。
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▼糸巻部はクラギのようなスロッテド式
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2015年02月14日

ウクレレ製作教室(1)

ここのblogの更新、ほんとに久しぶりです。いま、スペイン式で2台のウクレレを作っています。写真は、生徒さん所有のベンディングマシンで(製作者は私ですが)、ウクレレのサイド板を曲げているところです。サイド・バック材は、あの「アフリカブラックウッド」です。オーボエやクラリネットの材料ですね。非常に硬い木ですが、厚みと加熱温度を吟味したのできれいに曲がりました。今回使用する材料は全部生徒さんの持ち込みです。なお、このベンディングマシンはモールドを交換すればギター材もOKです。温度調節器内蔵でブラックウォールナット材も使ったゴージャスなマシンです。
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▼曲げたあとは、型枠に固定しておきます。テナーウクレレ用です。これと同時進行するコンサートタイプのウクレレの外型枠とネックもいっしょに撮影しました。ネックはご覧のようにスペイン式の仕込みになります。しかもクサビで固定する方式です。
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▼これはペオネス(表面板とサイド版を接着するための小片)を作っているところ。4本を一挙に切り出しています。モデルは生徒さんです。
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▼こちらはサイド板と裏板を接着するためのライニングを作っているところ。わかりにくいですが生徒さん持参のプロクソンのテーブルソーを使っています。このテーブルソーの定盤には2本の溝が掘られているので、それを利用して横切り専用の治具を作りました。それをさっそく使っています。寸分のガタもなくスライドして、直角に切れるように製作したので、指板のフレット溝切りにも対応できます。
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posted by maru at 20:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 治具・道具 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月05日

国産材アコギ教室12 完成!

工房にあった杉板をごらんになって、「いいね、この木。これをトップにして、いっそのこと全部日本の木でギターを作りたい」ということでスタートしたのが昨年7月。
あれから一週間に1回のペースで来ていただいて、今日は、ボディを磨いて、ゴトーの510ゴールドを装着して、サドルとナットの調整をしてエリクサーの弦を張って ・・・・ 完成!!です。
ちなみに12Fでの弦高はすべて余裕を以って2mm台におさまりました。ヒノキのネックはトラスロッドを利かせなくても全くびくともしません。

さっそく試奏を兼ねてのライブの始まり始まり(写真)。ちょうど家人がお茶を持ってきてくれたので観客がふたり。もちろん出し物はすべて本人の自作曲。いやあ、素晴らしかったです。歌唱も、曲も、ギターの音も。

実はこの国産杉板でクラシックギターとウクレレの依頼がありますが、今回のギターの音なら十分自信をもって作れそうです。

▼お顔? 今度お会いしたときに了解を得てから ・・
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☆製作過程や仕様等にご興味ある方は、過去11回の記事をごらんください。




posted by maru at 19:42| Comment(0) | TrackBack(0) | アコギ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月11日

国産材アコギ教室11 塗装

さて塗装ですが、全面シェラックニスのフレンチポリッシングで仕上げます。

トップの杉板面だけは、最高度に脱蝋したシェラックを使って、あとの面はそれとは正反対のシードラックを使います。この組み合わせが、材料への発色が良くて生徒さんのお好みだったようです。

今回の材料は、目止は無しでOKというかそのほうがイイネということで目止めせず、いきなりニスを塗りました。
ちなみに、表は杉、裏・横はミズメザクラ、ネックはヒノキ、ヘッドプレートは桑の木。

以下の写真はまさにスリスリしているところです。連写モードで撮りました。
オペレータはもちろん生徒さんです。レフトハンドですね。

▼裏板面 : 第2セッション目
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▼表板面 : 第3セッション目
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▼サイド : 第1セッション目
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posted by maru at 18:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 仕上げ・塗装 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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